国際交流 ~ スウェーデンの思い出①
まっさんです。私の数少ない外国人の方との交流経験として、27歳の時にスウェーデンでホームステイをしました。ちょうど27年前になります。年が分かりますね。
当時「青年の翼」という富山県の青年海外派遣事業があり、それに参加したのです。
英語は得意ではありませんでしたが、そこそこ?好きだったのと、海外に興味があったので、何とか職場から2週間の休暇をもらい、参加することができました。
派遣先は、スウェーデン、イギリス、デンマークの3国。メインはスウェーデンで「ゆりかごから墓場まで」と言われる、世界でも屈指の高福祉国家の一端にふれる機会を得ました。
今でこそ日本は高齢社会に突入し、世界でも類を見ないほどのスピードで高齢化が進んでいますが、当時(27年前)は高齢化が進んでいたとはいえ、社会全体としてはまだ問題意識や危機感には乏しかったように思います。
「スウェーデン人はいま幸せか」(NHKブックス)
出発前には、このような本を読んで、スウェーデンに思いを馳せていました。
私の記憶では、この本にはスウェーデン人は穏やかであまり自己主張はしない、女性の就業率が高いなど日本人との共通点や、消費税や社会保険料などの負担の重さ(所得の半分位)、大学などの学費が無料、ホームレスはいない、子供は18歳になると独立して家を出る、高校を卒業すると一度社会へ出て自身の意志で大学に進学するなど、あまりにも大きな日本との相違点などが記されており、とても興味深く読んだ記憶があります。
さて、スウェーデンは、北欧のスカンジナビア半島に位置しており、西にノルウェー、北東にフィンランドがあります。人口は約950万人で、面積は日本より少し広いくらい。人口密度は日本の約1/12となります。
首都はストックホルム。北欧を代表する世界都市で、人口は約95万人。「水の都」、「北欧のヴェネツィア」ともいわれ、水の上に浮いているような都市景観をもつ、とても素敵な街です。日本の日常になれた自分にとって、そこはもう別世界のようでした。
バルト海に広がるストックホルム諸島には 14 の島と 50 を超える橋があります。石畳の通りと黄土色の建物が特徴のガムラスタン(旧市街)には、13 世紀建造の大聖堂、王宮、ノーベル賞の歴史をたどるノーベル博物館などがあります。島間の移動には、フェリーや観光船を利用できます。
このような環境の中で、ホームステイ先はストックホルム郊外の森の中の一軒家、高校二年生の男の子と両親の3人家族が私を受け入れてくれました。4日間でしたが、言葉が通じるか?、どんな家族なのか? ちょっぴり心細いホームステイが始まりました。(つづく)